株式会社ゆたかは昭和24年12月に(有)まるゆ設立から始まり、2018年で69期を迎えることができました。これもひとえに、地元の皆様のお陰であると感謝しております。
創業者の濱田西豊と濱田ミヤは遊技場を始める以前は品川区豊町の地においてお菓子屋を営んでおりました。戦後間もない時代は和菓子はおろか、クッキーやビスケットなどの洋菓子はまだまだ高額で日常的に食べられるものではありませんでした。しかし濱田西豊はこの美味しいお菓子はどうにかして子供たちに食べさせたいとの思いが強く、いつものように仕入れに行ったある日のこと、お菓子問屋の端に置かれていたバラバラのクッキーが目に留まりました。問屋曰く、バラバラに崩れていて商品価値がないとのことだったのですが、「崩れていてもクッキーはクッキー」との発想で崩れたクッキーを安価で買取り、小分けにして店頭に並べたところ飛ぶように売れたそうです。今で言うアウトレットの走りです。
当時からこのような概念に囚われない思考と、地元地域社会の利益と幸福を常に考える姿勢は三代目である私にも強く受け継がれ、創業100年を目指して日々努力している所存でございます。



